ライダーの必需品となるツーリンググッズを厳選。
これからツーリングに行こうと思っている方に、参考になるアイテムをご紹介したいと思います。
今回は、ベテランライダーによるおすすめシリーズです。
目次
ベテランライダーがおすすめする「ツーリンググッズ10選」

Photo by Daniele Franchi on Unsplash
20年前、初めてのツーリングは神奈川県の自宅から下道で北海道へ。
当時はデジカメも携帯電話もなくて、紙の地図だけを頼りに北をめざしましたものです。
それはそれで面白いのですが、今の時代はバイク専用につくられた便利なアイテムがあふれています。
今回は、「これはいい!」と思う、あると便利なおすすめツーリンググッズ10選を紹介いたします。

1. ドライブレコーダー「AKEEYO AKY-958N」
ついにバイクにもドライブレコーダーの時代に突入です。
クルマとの違いは、スペースに限りがあること。そのためバイクにドライブレコーダーを装備するためには、コンパクトにシステムをまとめる必要があります。

さらに防水性能に優れていることも必須です。そんな要望に答えてくれるアイテムが「AKEEYO AKY-958N」です。
本体はバイク専用として設計され、コンパクトかつ放熱対策もとられています。
バイクに装備するポイントとして直射日光に当たらないことが条件ですが、このサイズであれば工夫次第でいろいろな場所に設置できそうですね。

本体だけでなくカメラも完全防水で、カメラが前後に設置可能となっています。
さらに、Wi-Fi経由のスマホアプリで設定することによりカメラの表示を確認することができます。システム上、画面表示するモニターがないので省スペースを実現。
Youtubeに公開されている動画を数本確認しましたが、ドライブレコーダーとしては十分な画質を確保しています。

万一に備えて、あとからドライブレコーダーの画像を検証したいときに、十分な画質です。ただしモトブログなど走行時の画像を保存する場合には、少し不十分と感じるかもしれません。
しかしコストを抑えつつ、自分で配線をつなぎ装備できるドライブレコーダーとしてはおすすめの商品と言えます。
2. インカム「LEXIN LX-B4FMSP 」
ソロツーリングでも、FMラジオやBluetoothで音楽を楽しむことができるのがインカムです。
じつは最近購入して活躍していますが、排気音や豪雨によって、肝心の音楽が聞こえないという事態に遭遇したことがあります。
それでも、快晴の天候で好きな音楽を聴きなたら走るのも、快適なのです。音楽好きなら、ぜひソローツーリングでも試してほしい!アイテム。
まず気になるのはバッテリーです。
タンデムツーリングに出かけることを想定し考えてみると、「朝6時に出発し夕方18時に帰宅とすると12時間」。
このインカムの場合、連続通話時間は15時間となるので帰宅まで、音楽を楽しむことができます。
その他に気になるのは、インカム同士の距離。
交差点で青から赤に変わるタイミングで、バイク同士の距離が離れてしまうことや、高速道路で走行中に通話ができるのか心配になりますね。

通常、一緒にツーリングに出かけていれば、それほど離ればなれになることは少なく、信号待ちの場合でも少し先で待ってもらえるはず。そのため最低限の距離として、200mほど離れていても通話できればOK。
「LEXIN LX-B4FMSP 」の通話距離は1,600mとあり、体験談による口コミでは、障害物がない直線で400mほどの通話距離に対応できるようです。
これなら、十分ツーリングで活躍してくれるアイテムと言えそうですね。
同時通話も4台まで可能となっているので、複数台でのツーリングで会話を楽しみながらツーリングに出かけることができます。
3. スマホホルダー「カエディア クイックホールド KDR-M11C」
便利でお手軽なスマホナビをバイクのツーリングでも使いたいなら!欠かせないのがスマホホルダーです。
この装備によりスマホナビを自在に操作することができるので、行きたいところへ迷わずにツーリングを楽しめることでしょう。
スマホホルダーにもさまざまな商品があり、装着できるスマホのサイズや固定方法などがそれぞれ違います。

特にスマホの固定方法は上下もしくは左右から挟んで固定するタイプが一般的ですが、上下左右から挟むと操作ボタンの誤操作や充電用のケーブルがさせない、などの不具合が生じることがあります。
その点「カエディア クイックホールド KDR-M11C」は、スマホの四隅を固定するタイプなので、誤操作や充電ケーブルがじゃまにならないのが嬉しいアイテム。
4.USB電源「デイトナ 2.1Aバイク専用電源 USB1ポート」
スマホナビをバイクのツーリングでも使うなら、専用電源USBポートも欠かせません。
「デイトナ 2.1Aバイク専用電源 USB1ポート」は5V 2.1AのUSBポートを1つ装備できるので、ツーリングをしている間でもスマホナビを使いつつ充電することができますよ。
ただし非常に便利なアイテムなのですが、装備するにはバッテリーからハンドルまわりまでの配線作業が必須です。
またバッテリーから直に電源をとるよりも、アクセサリー電源からとる方がおすすめです。(イグニッションOFFのときは電源供給されない)。自分のバイクのアクセサリー電源はどこからとればいいのか、確認しておくとよいかもしれないですね。

5. クランプバー「kemimoto クランプバー」
スマホナビの操作性向上と安全のために、ぜひ装備してほしいアイテムはクランプバーです。
ハンドルの低い位置にスマホを固定していると、スマヒナビを確認するために首を動かして視界をずらす必要があります。そのため、場合によっては一瞬かもしれませんが、わき見運転となり危険。
実際に、走行中にヒヤッとした経験があります。
この「kemimoto クランプバー」はミラーのつけ根部分に設置するアイテム。

ミラーに近い位置にスマホが固定されるので、ミラーで後方確認する感覚となり、目線をずらすだけでスマホを確認できます。
そのため、事故などの危険度はかなり減ると思います。取り付けも意外に簡単なので、まだ装備していないライダーには一押しのアイテムです。

6. タンクバッグ「コミネ ツーリングタンクバッグ SA-214」
タンクバッグは紙の地図を入れられ、モバイルバッテリーなどの小物を入れることもできるので、便利。例えば、ツーリングをしている間に、モバイルバッテリーを充電することもできますよ。
ただし、モバイルバッテリーは発熱することがあるので注意。
この他にスマホとモバイルバッテリーを同時に充電したい時には、2ポート以上のUSB電源がおすすめです。ない場合には、USB分岐ケーブルを使用して充電する方法もありますよ。

泊りがけのツーリングのときなど、夕方以降バイクを停めた後にフル充電されたモバイルバッテリーがあるのは心強い。
充電されたモバイルバッテリーがあれば、充電切れを気にすることなく、スマホのナビやインカムで音楽を聴くことができますね。
タンクバッグ唯一の難点は、給油時にじゃまになること。
その点、コミネ ツーリングタンクバッグ SA-214は、マグネット固定式ですぐに脱着可能なので、すぐに取り外しができるのがおすすめポイントです。

7. トップケース「モトボワットBB リアボックス BB47ADV」
泊りがけのツーリングに行くなら、荷物のパッキング技術はマスターしておきたいライダースキル。持っていきたいと思って準備をしていると、いつの間にか大荷物になっていることも多いのです。
そこから、本当に必要なものを厳選するというのもツーリング準備の醍醐味でもあります。
バイクに積載できるスペースがあれば、選択肢のひとつとしてトップケースを使用するという方法もあります。雨の日でも気にすることなく、荷物を取り出しやすいのでおすすめアイテムです。

以前、15泊16日の旅ツーリングに出かけたときには、寝袋や衣服以外の持ち物をすべて48Lのトップケースに入れていました。
何といっても、いちばんのおすすめポイントは、脱着が簡単でバイクにガッチリと固定されてることです。
ライダーにとって限られたスペースに効率よく積載をするためには、工夫が必要。
トップケースは、いちど場所を固定しカチッと取り付けてしまえば、他の荷物をいつも同じ位置に積むことができるので、毎回荷物を積むという工程に悩まなくていいのも嬉しいのです。

例えば荷物の位置が固定されないと、ツーリングに出かけるときの時間ロスの原因となることや、運転するポジションも変わってきます。
そのため、取り付けが簡単で必要な積載量を確保できるかどうか、これが重要なポイントです。
ただし難点として、保管時にかさばること。
バイクに取り付けたままバイクシートをかけておくという方法もあるので、少し大きめのバイクカバーを選ぶというのもひとつかもしれません。
8. GEL-ZAB(ゲルザブ)「エフェックス ゲルザブ シートカバー」
GEL-ZAB(ゲルザブ) エフェックス ゲルザブ シートカバー
ツーリングで長い間バイクにまたがっていると、お尻が痛くなります。
休憩を多くとれば大丈夫なのかもしれないのですが、根本的な解決にならないのです。
これまで8台のバイクを乗り継いできましたが、前傾姿勢の傾向があるSRXはバイクは腕が痛くなり、オフロードバイクジェベル250XCでは、猛烈にお尻が痛くなりました。
そのためジェベルに乗っていた時に、わらをもつかむ気持ちで装備したのが、ゲル内蔵座布団。
略してGEL-ZAB(ゲルザブ)でした。

装着すること自体は簡単で、シートに巻きつけるだけ。
実際に利用してみての感想ですが、お尻が痛くなり始めるのが遅くなるだけで、残念ながら「2時間走るのが限界だったのが3時間走れた」という微妙な結果となりました。
それでも、多少なりとも効果があることは間違いない!ので十分に試してみるという価値はあるはず。
ライダーにとってお尻の痛みは、ツーリングを楽しむ上で永遠のテーマかもしれないですね。
ただし、ゲルザブを装備することでシート高にも少し影響があるので、足つきの悪いバイクの場合に使用する際には、よく確認してから装備してみてくださいね。

9. エアーマット「DTOETKD 足踏み式エアーマット」
新型コロナウイルスの影響で、キャンプツーリングも人気。
のんびり自然のなかを走りつつ、キャンプ場でまったり食事を楽しむツーリングも楽しいものですね。

そこで必須アイテムとなるのが、エアーマット。じつはエアーマットがあるのと、ないのでは寝心地が全く違うのです。
防寒対策にもなるので、快適なキャンプ生活を送りたい方におすすめしたいアイテムです。じつは寝袋の下に銀マットを使用していたのですが、長い間愛用していたので穴が開いてしまいエアーマットを導入。


使用方法は簡単です!
まずは、息を吹いてエアーマットをふくらませます。
DTOETKD 足踏み式エアーマットには足踏み式のエアーポンプが装備されているので、便利。一体型となっているので、ポンプの部分を足で5分ほど踏むと膨らみます。

寝心地は銀マットよりも快適で、ぐっすりと眠ることができます。環境が変わることで、ぐっすり眠ることができないと思っていたのですが、アイテムを変えてみたところ熟睡。
空気を抜くときには空気を抜くことができるフタを開け、その中の栓を開けると少しずつ空気が抜けてきます。
さらに端から折りたたんでいくと自然に空気も抜けていきますよ。

10. ヘルメットホルダー「デイトナ ヘルメットロック ダイヤルタイプ」
最初からバイクに装備されているヘルメットホルダーもありますが、何となく使いづらいこともあります。
そこで簡単で便利なヘルメットロックを探している方に!おすすめの商品をリサーチしてみました。
ヘルメットホルダーには、ワイヤーでバイクに固定するタイプ、バイクのハンドルやフレームにホルダーを装備し、カギを使ってフックに固定するタイプが一般的。

今回は、簡単にヘルメットロックができるアイテムとして、デイトナ ヘルメットロック ダイヤルタイプをご紹介したいと思います。
こちらは3桁の暗証番号をあわせるだけで開閉し、簡単にロック&解除ができるのでおすすめ。
夜間は、少しダイアルが合わせづらいことがあるので、少し明かりが必要な場合があります。

あると便利!もっとツーリングが楽しくなる厳選アイテム

バイクは運転しているだけで楽しいのでもうそれだけで十分!そんな気もしますが、もっと快適に便利なアイテムを使用することで、さらにバイクライフが充実するはず。
自分にあった便利グッズを探して自分で工夫しながら装備するのも、きっと楽しいですよ。
今回紹介したおすすめのドライブレコーダーの取り付けは、カメラの角度調整が必要になることもあります。
それでも、何度も調整して試行錯誤することで愛着が湧き、完成までの工程がが楽しいのです。そして、うまく調整できた時は、感無量。
さらに同じことを考えているライダーさんと、SNSで情報交換することもできるので、楽しさは倍増です。
ぜひ皆さんも事故だけには十分注意して、お互いに素敵なツーリングライフを過ごしましょう。
(ライター:宗像 正行)