次世代の救命アプリ「Coaido119」連携の実働訓練が、神戸市メリケンパークで実施されました。
デモンストレーションは、Coaido(コエイド)株式会社とスウィフト・エクスアイ株式会社が主催し、神戸市がサポート。
7月21日(土)に行われたデモンストレーションの映像と写真が公開されたので、ご紹介したいと思います。
自動運転 VTOL(垂直離陸)型ドローン「Swift020」
「Swift020」は、現在のドローンとはことなり、自律制御によって2時間の連続飛行、荷物の空輸が可能なVTOL(垂直離着陸)型のドローン。
高性能のカメラやソフトウェアを搭載しているため、熱感知機能による創作や救急サービス、測量の効率化などでの利用が期待されています。
さらにAIも搭載しているので、完全自動での離陸や設定した経路での飛行や着陸も可能。フェイルセーフも完備し、故障したときには安全な場所へ自動的に着陸するのです。
スウィフト・エックスアイ株式会社は、Swift Engineering Incと神戸情報大学院大学が共同出資して設立したベンチャー企業。
119番通報をしながら、周囲へのSOSを発信できる緊急情報共有アプリ(無料)。
周囲にいる事前に登録した救命救急士などの医療有資格者や救命講習受講者、AED設置施設などに緊急情報を届けるシステムです。
アプリは、IPA委託事業として豊島区で実証実験が行われ、2018年3月より全国対応しています。
Coaido119 ダウンロードページ:https://appsto.re/jp/lVoehb.i
Coaido119 公式サイト:http://www.coaido119.com/
Coaido119 使用イメージ動画:https://youtu.be/688w3Wzon3E
①発見者がCoaido119でSOS発信、119番通報とCPR
②SOS通知を受信した救命有資格者が現場到着
③AEDを搭載したSwift020が現場に着陸
④救命有資格者がCPRを交代、発見者がAEDを取る
⑤救命有資格者がAEDで除細動を行い心拍再開
⑥救急車が到着、救急隊が患者の状態を確認
⑦救急隊がバックボードに患者を収容
⑧救急車に患者を収容し病院に搬送開始
消防への119番へ電話通報機能があり、地域の救急相談ダイヤル(成人:#7119、小児:#8000)などを自動で表示。
病院への紹介連携機能つきですが、相談のダイヤルがない場合には地域ごとの病院紹介Webページが表示されます。
- 緊急現場の正確な経度情報と緊急種別を119番通報の指令システムにより早く取得し、ドローンの制御システムに提供できる。
- ドローンの到着前にCoaido119アプリのSOS発信者による、現場の中継映像を管轄の消防やドローン制御システムに送信し、現場の状況を伝達できるようになる。
- ドローンだけでなくCoaido119アプリのSOS受診登録者(救命有資格者)が現場に駆けつけることで緊急現場における救命率や緊急対処能力のさらなる向上が期待できる。
実施訓練に協力しているのは、スウィフト・エックスアイ株式会社、Swift Engineering Inc、神戸情報大学院大学、神戸市、兵庫県です。
兵庫県内でAED設置施設情報をオープンデータとして公開している、神戸市、姫路市、西宮市、芦屋市、川西市の5自自体のデータを使用。
デモンストレーションの際には、Coaido119アプリのAEDマップにAEDが掲載され実施されています。