コロナ禍で配達のニーズが増加し、維持費の安い配達車両の需要が高まっています。
日本で配達のときに活躍している軽自動車など、維持費をもっと安くするためにコストの内訳や注目の電動トライクをご紹介したいと思います。
目次
貨物軽自動車運送事業とは
軽自動車または二輪自動車を使用し、有償で運送する事業分野となり法律で定められています。
荷主の方からの依頼を受けて運賃を受け取る「貨物軽自動車運送」では、軽貨物車両の維持費が事業の総経費を占めているのが特徴です。
維持費として、ガソリン代の他に保険料、メンテナンス費用、車検費用などが挙げられます。
任意保険料

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軽貨物ドライバーとして働くために、自賠責保険意外に任意保険の加入が必須です。加入が必要な主な任意保険は、対人賠償保険、対物賠償保険、車両保険、貨物保険があります。
任意保険にかかる年間あたりの保険料は、約100,000~150,000円程度が相場です。
普通車の保険と同じように、等級が上がることで保険料が安くなるため事故などを起こさなければ年々保険にかかる費用の負担は少なくなります。

メンテナンス費用

走行距離の多い軽貨物車両は、エンジンオイル、バッテリー、タイヤ、ブレーキなど定期的なメンテナンスが必要。
軽貨物運送業で使用される軽貨物車両は、一般の車両よりも走行距離が長いため、メンテナンスの頻度も多くなります。
一般の自家用車が年間に走る距離は約10,000kmとされていますが、軽貨物車両の年間走行距離は約30,000~500,000kmです。
軽貨物車両のメンテナンス頻度として、月に5,000km走行した場合のオイル交換は1カ月に1回、ブレーキパッドの交換は年2回ほど必要となります。
- エンジンオイル:約10,000~13,000円
- バッテリー:約20,000~30,000円
- タイヤ(4本):約15,000~35,000円
- ブレーキ、フロント、リア:各約7,000円
1 カ月の走行距離を2,500kmとした場合、年間のメンテナンス費用は約100,000円程度。
走行距離が長くなるほど、メンテナンスの頻度も増えるため、その分費用がかかります。
車検費用

自動車検査証の交付を受けるためには、税金や法廷費用、車を整備する整備費用があり、軽貨物車両の維持費(年間 / 円)は、年間約740,465円です。
オイル交換など、メンテナンスを定期的に行うことでエンジン機能の低下を予防することができますよ。
またタイヤの空気圧の設定をチェックすることで、摩擦による抵抗力が強くなり燃費の悪化を防ぐことが可能です。

保険を慎重に選んでみよう!
保険選びのポイントは、車両や運転者を限定した契約を特約をつけることで、補償の範囲が限定され保険料が安くなることがあります。
また免責金額を設定することで保険料を安くすることが可能となります。
- 免責金額:事故が起きたときに、補償される金額の一部を自分で負担する金額
- 補償される運転者や車両を限定する
- 免責金額を設定する
いろいろな諸経費を計算した場合、軽貨物車両における年間維持費は約800,000円程度。
また一般の乗用車の場合、約400,000~600,000円程度になります。
車両価格や自動車税は、普通乗用車と比較すると安く抑えることができるので、全ての費用が高いというわけではありません。
維持費の内訳
ガソリン代を140円 / L、軽貨物車の平均燃費を16.5km / L、想定走行距離1日130km、年間300日稼働して計算すると年間39,000km / 年。
年間の保険相場100,000~150,000円、年間のメンテナンス費用100,000円(部品:65,000円、工賃:35,000円)。
車検の相場100,000円、自賠責保険料(24カ月契約の場合)19,730円、自動車重量税(2年)5,200円、自動車重量税(1年)3,000円 / 年。
駐車場代を月額10,000円として計算。
電動トライク「ラヴィータ」

ラビータには、鉛電池モデルとリチウム電池モデルがあります。
- 鉛電池モデル(3人乗りタイプ)547,800円(税込):車両本体492,900円(税込)、バッテリー54,900円(税込)
- リチウム電池モデル(3人乗りタイプ)660,700円(税込):車両本体503,900円(税込)、バッテリー156,800円(税込)
普通自動車免許は必須ですが、車検や車庫証明、ヘルメットは不要です。
後部座席はゆったり座ることができ、チャイルドシートの装着も可能で3人で出かけることもできますよ。
幅は約1mなので、狭い道でも楽々。
自賠責保険の加入は必須となっています。
気になる電気代は満充電で約65円となり、ガソリン代1L相当額で約120km走行することができます。
- 1kwhあたりの電気代(円)(税込)19.88円(東京電力)
- 車両の使用状況によってもことなりますが、約1年の使用で航続距離は約10%減少

電動トライク「カヴァロ」

自動車と同じ操縦感覚で運転でき、車両の後部に荷物を載せることができますよ。
最小回転半径4.3mなので、狭い道でも楽々運転が可能。
ただし普通自動車免許が必要です。
満充電にかかる電気代は約108円となり、約130円(ガソリン1相当額)で、約110km走行できます。
- 1kwhあたりの電気代(円)(税込)19.88円(東京電力)
- 車両の使用状況によってもことなりますが、約1年の使用で航続距離は約10%減少
家庭用100Vのコンセントで充電が可能で、チャデモ(CHAdeMO)の急速充電器は使用できません。
- 鉛電池モデル770,000円(税込):車両本体630,600円(税込)、バッテリー139,400円(税込)

電動トライク「カヴァロトライク」

車体がコンパクトなので、買い物や通学、通勤にも便利。
室内後部には広めの荷物スペースがあり、収納も確保されています。
万が一、通常の利用で故障した場合には、モーター・コントローラー3年、その他の機能部品1年、バッテリー6カ月を無料で保証しています。
- 1kwhあたりの電気代(円)(税込)19.88円(東京電力)
- 車両の使用状況によってもことなりますが、約1年の使用で航続距離は約10%減少
- 鉛電池モデル693,000円(税込):車両本体639,300円(税込)、バッテリー53,700円(税込)
いかがでしたか。
できれば試乗をして、実際の乗り心地や速度など試してみたくなります。
維持費を節約して、少しでもコストを削減していきたいものですね。