開発に7年を費やした、いちご。佐賀県から20年ぶりとなる新しいいちごが、デビューしました。
その名も、「いちごさん」!
この気になる新種のいちごについてご紹介したいと思います。
秋にデビューする「いちごさん」
新種のいちごが誕生するまで、約1万5000もの試験株から厳選。
佐賀県にあるいちごで有名なのは、「さがほのか」ですね。
「さがほのか」があるにも関わらず新種の開発に至ったのは、生産者の高齢化によって縮小傾向にある状況に変化をもたらしたいという現状からなのです。
そして約7年もの月日をかけて開発された、自信作の「いちごさん」の誕生となりました。
国内の他の品種にまけない、佐賀県の良さをギュッといちごに込められた新種。
いったいどんな味なのでしょう。
特徴は…
凛とうつくしい色と形
華やかでやさしい甘み
果汁のみずみずしさ
首都圏の女性108名に調査した結果
人気3品種といちごさんを比較したところ、4割の方が総合評価で1位。
なかでも色や形、切り口で最も高い評価を獲得しました。
2018年のいちごさんは、166戸の生産者、約18haの栽培面積、出荷量約900tにも及びます。
収穫量をさがほのかと比較すると、約2割多く生産者の所得向上にも貢献できる品種となっています。11月下旬から収穫され、首都圏に向けて出荷開始となる予定です。
品種名:佐賀i9号
品種登録出願:2016.2.1
品種登録:2018.8.15
育成機関:佐賀県農業試験研究センター
交配組み合わせ:佐系14号×やよいひめ
2018佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
2018年10月31日(水)〜11月4日(日)から佐賀県の嘉瀬川河川敷で行われるフェス。
この日には、JAさがとして「いちごさんバルーン」が競技飛行として登場しますよ。
ブランドのロゴを開発したのは、アートディレクターでありクリエイティブディレクターの永井一史氏(HAKUHODO DESIGN 代表取締役社長)。
1961年 東京都生まれ
1985年 多摩美術大学美術学部デザイン科卒業
1985年 博報堂入社
2003年 HAKUHODO DESIGNE設立 代表取締役社長に就任
2014年 多摩美術大学美術学部統合デザイン学科教授に就任
2015年 東京ブランド クリエイティブ・ディレクターに就任(~現在)
2015年 グッドデザイン賞 審査委員長に就任(2015年度~2017年度)
コメント…
タネひとつひとつが膨らんだようなフルーツらしさを込め、いちごさんの文字自体に個性を持たせました。
ワイナリーが出すワインのラベルのような、いちごブランドが出す品質保証のラベルをイメージしてロゴを作りました。
マークについては、まっすぐな性格で都会の雰囲気も感じる女の子をイメージし、風になびく髪と、すっとした姿から、流されない安定感を表現しています。
ブランド名の開発に携わったのは、コピーライターの渡辺潤平氏(渡辺潤平社)。
1977年 千葉県船橋市出身 早稲田大学教育部卒業
2000年 博報堂入社
2006年 博報堂退社 6月よりground LLCへ参加
2007年 株式会社 渡辺潤平社設立
コメント…
i9号に初めて出会って驚いた、紅⾊の深さ。形の美しさ。
そして、果汁のみずみずしさと、すっきりと端正な⽢さ。⼝にしたその瞬間、みんなに⻑く愛されるいちごになることを確信しました。
数多あるいちごの中でも、いつもど真ん中にいるような存在感を⽬指して。呼びやすくて覚えやすい、清々しいインパクトを持つ名前を開発しました。
ブランド発表会での登壇者のコメント
- 山口知事:「いちごさん」を一言でいうと、「理想のいちご」です。凛とうつくしい色と形、華やかでやさしい甘さ、果汁のみずみずしさをもつ、まさに「クイーンオブいちご」です。
- 大島組合長:現在、生産者の皆様の努力で、順調に生育しております。この「いちごさん」は消費者の皆様に喜んでいただける、そして感動を与えられるいちごだと確信しております。
- 永井氏:デザインを通じて、「いちごさん」の凛としたうつくしさや華やかさを体験していただきたいと思います。
- 渡辺氏:あまたあるいちごの中で、ど真ん中に来るような、こどもから大人まで呼びやすく覚えやすいネーミングにしました。
- 西主査:オール佐賀県で作ったいちごです。ぜひご期待ください。
首都圏に出荷され「いちごさん」に出会えるのは、もう少し先になりそうです。
タルトのいちごとして、食べられる日が来るのを楽しみに!待ちたいと思います。