国内最大級のモーターサイクルショーとして1971年に第1回が開催され、今回で第49回を迎える東京モーターサイクルショー。
コロナ感染の影響で2020年(第47回)、2021年(第48回)は中止となりましたが、ウィズコロナ時代に新しいイベント様式で開催されました。
今回は「東京モーターサイクルショー2022」の様子をお届けしたいと思います。
目次
第49回「東京モーターサイクルショー」開催概要
日時
- 2022年 3月25日(金)〜3月27日(日)=3日間
- 3月25日(金)10:00〜13:00 特別公開 / 13:00〜18:00 一般公開
- 3月26日(土)10:00〜18:00 一般公開
- 3月27日(日)10:00〜17:00 一般公開
会場:東京ビッグサイト
当日は東京臨海高速鉄道りんかい線の「国際展示場」で下車し、徒歩で会場へ。
駅周辺にはコンビニやカフェ、レストラン、ホテルがありオフィス街に近いエリアです。
ゆりかもめを利用した場合には「有明」で降り、駅から徒歩1分ほどで到着します。
混雑することを考えると、公共交通機関での来場がおすすめ。
会場の外にはタリーズコーヒーやスタバがあり、休憩するには最適です。
- 西1ホール(約8,800㎡) 西2ホール(約8,800㎡)
- 西3ホール(約4,680㎡) 西4ホール(約6,840㎡)
- アトリウム(約2,000㎡) 西屋上展示場(約6,000㎡)
- ※西ホールを全館使用し、会場を拡大。(第46回対比 128%)
入場料
当日券の購入は、オンラインチケットのみ。
3年ぶりの開催とあり、開催の時間前から並ぶ人の姿が見られました。
- 前売り券(税込):大人1,800円・高校生500円
- 当日券 (税込):大人2,000円・高校生500円
- 時間制での入場者数制限を予定しております。
- 中学生以下無料
- 障がい者の方は、本人と介護の方1名まで無料(障がい者手帳の提示が必要)
会場入口からアトリウムへ
会場に入りエスカレーターを降りると、アトリウムのエリアに出ることができます。
白バイが展示されているブースがあり、ステージの他にテーブルや椅子が用意されているので休憩スポットとしても利用できる環境。
アトリウムの周辺には荷物を入れるロッカーもあるので、身軽に動きたいときには利用できます。
西1・2ホール(1F)
いざ!会場の入口に到着。
レディースサポートスクエアの文字に惹かれ、進行方向左へ。
女子だけが入れるブースに到着。
奥にはバイクが展示され、外側から見ることができるキャンプスペースが用意されていました。
コロナ禍でアウトドアとバイク人気が再燃し、キャンプを始めた方もいるのではないでしょうか。
バイクの積載には限りがあるので、上手な積載方法とアイテム選びは重要なポイントです。
おひとりさまでもキャンプツーリングが楽しめるよう、憧れの空間としてセッティングされていました。
バイクに積まれている荷物はしっかりと固定され安定感があり、雨にも濡れない完ぺきな移動キャンプスタイルが完成!
株式会社プロト
株式会社プロトでは、ハードパーツだけでなくアパレルやツーリング用品、アウトドア関連まで取り扱っています。
カギを開けるとシートが自動で開くというモデルが展示されていました。
バイクに取り付けたいパーツが壁に展示され、分かりやすい!
イタリアのブランドが日本に上陸。
海や山へ、ひとりだけで楽しむ「ヒトリベネリ」のコンテンツを公式ホームページでご覧ください。
バイクがもっと楽しくなるBenelliのコンセプトが紹介されていますよ。
- レオンチーノ250:1951年に発売されたモデルのオマージュ
- メーカー希望小売価格(消費税込み)592,900円(消費税抜本体価格 539,000円)
ライダーとバイクの楽しさを共有する「DAYTONA」
デイトナの商品ラインナップは、約10,000点以上。
ほとんどの車種に対応できるように展開され、廃盤となった純正品の代わりになるパーツも販売されています。
またパーツだけでなく、スマホホルダーなどのツーリング用品やバイク用のバッグ、ライダースジャケットなどの商品も企画しているブランドです。
ユーザーのニーズを大切にし、リアルタイムでのマーケティングリサーチも行っています。

Kawasaki
展示モデル:Ninja H2 SX SE/Z900RS 50th/Z650RS 50th/Z900 50th/
Ninja ZX-25R(Ninja Team Green Cup仕様)/Ninja ZX-25R KRT EDITION/KX250
体感モデル:Ninja ZX-10R KRT EDITION/Z900RS/MEGURO K3/Z650RS/Ninja 400/Z250/
KLX230 S/KX112/KLX110R L
Ninja H2 SX SEは、パワーと燃費性能の両立を目指し、開発されたバランス型のスーパーチャージドエンジンを搭載。
Ninja H2 SXの装備に加えてKECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)を採用しています。
またショーワのスカイフック式EERA(電子制御ライドアジャスト)テクノロジーによって、タイヤの接地する感覚を高め、コーナリングに優れた安定性を実現。
発売予定は2022年4月22日、メーカー希望小売価格2,970,000円。
2021年に日本での総輸入元として取扱いを開始したモデル。
イタリアの高級ハンドメイドモーターサイクルブランド”Bimota”のNEWモデル「KB4」が展示されています。
YAMAHA
国内新発売のYZF-R7は、水冷4ストローク・DOHC・直列2気筒688cm³エンジンを搭載。
またアシストカムとスリッパーカム、2種のカムを設けたアシスト&スリッパ―®(A&S®)クラッチをMT-07シリーズのエンジンとして初採用のモデルです。
クラッチレバーの操作荷重を約33%削減(2021年モデルMT-07 ABS比)を実現しています。
さらにスムーズで素早いシフトアップをサポートするクイックシフターをオプション設定。
ポジションの自由度が高く、サーキット走行だけでなく街乗りでも楽しめるモデルです。
その他、昨年にEICMAで発表されたMT-10、TEAX、XSR900なども展示されていました。
跨がり可能車両
MTシリーズ:MT-10(市販予定車)、MT-09*、MT-07、MT-03
Rシリーズ:YZF-R1M*、YZF-R1、YZF-R7*、YZF-R25*
レースマシン:YZR-M1(ファビオ・クアルタラロ)、YZF-R1(中須賀克行)
レースマシン(東京・名古屋会場のみ):TY-E、YZ450FM
MAXシリーズ:TMAX560 TECH MAX(市販予定車)、NMAX
スポーツツーリングコーナー:TRACER9 GT*、Ténéré700
スポーツヘリテージコーナー :XSR900(市販予定車)*、XSR700
LMW/スクーターコーナー:TRICITY300、CYGNUS GRYPHUS*
YPJ:WABASH RT、CROSSCORE RC
SUZUKI
スズキでは、会場とウェブ(VR BOOTH)で同時開催。
コンセプトはスズキブースから”旅にでよう。”
バーチャル空間でもモーターサイクルショーを楽しめるように工夫されています。
また2021年12月4日に配信された「V-Strom Meeting 2021」オンラインイベントをスタートとして、次に開催する V-Strom Meeting 2022まで、V-Stromライダーと共に日本各地を旅するフラッグが開催中です。
フラッグを手にした V-Stromライダーから、次のV-Stromライダーへフラッグがリレー形式で託されるというイベント。
西3・4ホール(2F)
BMW
BMW Motorradでは、2022年のデビューモデルやNEWカラーを展示。
コンパクトで乗りやすいG310R、G310GSは、女性でも乗りやすいのでおすすめです。
NEW R 1250 GS Adventureはツーリングに必要な機能と快適性を追求したモデル。
LEDインジケーターが夜間や視界の悪い環境でも、視認性を高めています。
アドベンチャータイプのモデルで気になるのは、シート高。
NEW R 1250 GS Adventureでは790mmから910mmで調整が可能となっています。
メーカー希望小売価格(消費税込)で2,319,000円。
東京モーターサイクルショーではLEGO®モデルM1000RRも展示されていました。
細部にまでこだわり抜かれたデザインが特徴的です。
HONDA
注目の新型ロードスポーツモデル「HAWK 11」は、「第38回 大阪モーターサイクルショー2022」の会場で世界初公開。
日本人向けとなり、6速マニュアルトランスミッションの水冷・4ストローク・OHC・直列2気筒1082㎤エンジンを採用。
車体にはセミダブルクレードルフレームに前後17インチホール、セパレートハンドルで前傾姿勢のライディングポジションが特徴です。
また一体成型FRP製のロケットカウルを装備。
これは人気となりそうなモデルですね。
前傾姿勢のポジションで、どこまで長距離走行が可能なのか気になるところなのです。

TRIUMPH
エレガントな走りを追求する最強のマシン、Speed Triple 1200 RR。
2021年に発売したSpeed Triple 1200RSに搭載されている1160㏄トリプルエンジンの軽量小型エンジンを受け継ぐモデルです。
トライアンフシフトアシスト、完全LED、軽量のカーボンファイバー、フルカラーTFTディスプレイを採用。
ライディングモードは5種類(RAIN、ROAD、SPORT、TRACK、RIDER)あり、運転中に左側のハンドルバーの専用ボタンで簡単に操作が可能です。
また30以上の純正アクセサリーがあり、自由にカスタマイズできるのもトライアンフモデルの魅力。
メーカー希望小売価格は、2,285,000円。
大阪、東京、名古屋で開催されるイベントにすべてに出展する予定となり、新型TIGER 1200、TIGER SPORT 660、SPEED TRIPLE 1200 RRなど、トライアンの最新バイクを実際に見ることができます。
Harley-Davidson
2022 Sportster™ Sは1957年に誕生したモデルで、REVOLUTION™Max1250Tエンジンを搭載。
従来のフレームを排除し、全外の重量を大幅に軽減しています。
3つのライディングモード(RAIN、ROAD、SPORT)から選択可能です。
またパワーやエンジンブレーキ、コーナリングエンハンストABS(C-ABS)、コーナリングエンハンストトラクションコントロールシステム(C-TCS)の設定を組み合わせてバイクをチューニングできるモデルです。
MOTO CORSE
Vyrus(ヴァイルス)の最新モデル「Alyen (エイリアン)988」は、排気量1285㏄のドゥカティ製Lツインエンジンを搭載。
フロントにはハブセンターステアリング機構を採用し、ショックユニットにオーリンズ製TTXを横置き。リンクとアームにより、プッシュロッド・ツインピボット方式で稼働します。
そしてハンドルとハブのステアリング機構をつなぐのは、HWSS(油圧ワイヤードステアリングシステム)と呼ばれるナノ粒子の特殊なスチールケーブルを用いた新機構となっています。
またオメガプレートや前後のスイングアーム、シート上部やステッププレート、ペグ類などはマグネシウム合金で作られているモデルです。
世界限定20台の生産となり、価格22,880,000円。
新作のヘルメット
東京モーターサイクルショー2019で、自動車用表示機器メーカーのNSウエストと共同開発した「ヘッドアップディスプレイ(HUD)」内蔵のフルフェイスヘルメットが登場。
ライダーの目の前に直接ナビゲーションが表示され、シールドやバイザーに情報が映し出されるシステムとなっています。
スマートフォンで取得したGPS情報を「Bluetooth」機能を使用しヘルメットに送信され、受信したナビ情報を右目前に固定された「コンバイナー」と呼ばれる透明の板に反映。
映像は人の目から約200m離れた箇所に映し出され、ナビゲーションとして確認できるというシステムです。
東京モーターサイクルショー2022では、IT-HLの後継モデルとして「OPTICSON(オプティクソン)」の体験型ブースが設置されていました。
未来のフルフェイスヘルメットとして、発売が待ち遠しい。

春からのアイテム選び
ツーリングのアイテムとして準備しておきたいのがインカム。
SENAからハイエンドモデルのご紹介です。
- シングルパック:43,340円(税込)
- デュアルパック:84,480円(税込)
ブログや動画撮影もできる「SOC」は4Kカメラで動画、静止画撮影もできます。
音楽を聴きながらインカム通話も可能。
動画は必要ないという方は、「SOS」「SOR」でも十分かもしれないですね。
グループでの通話は24人、その他FMチューナーが内蔵されています。
他社のインカムとSENAインカム3台で接続もできるので、いろんな人との会話を楽しめるシリーズです。

東京モーターサイクルショーダイジェスト
いかがでしたか。
これからの時期、ツーリングやキャンプを計画しているライダーもいるのではないでしょうか。
お互いに楽しいバイクライフを過ごしたいものですね。
次は「第1回 名古屋モーターサイクルショー」が4月8日(金)~10(日)開催予定。
詳細については、公式ホームページでご覧ください。