人の記憶は、少しずつ風化していくもの。
なぜなら、悲しい出来事やつらいことは忘れないと生きていけないからなのです。
でも、次の世代に命をつなぐために忘れてはいけない出来事もあります。
今回はこれからの災害に備えた「私たちは、忘れない。」プロジェクトをご紹介したいと思います。
忘れてはいけない日
平成がもうすぐ幕を閉じ、新たな未来へ第一歩をふみ出そうとしています。
じつは平成という時代には東日本大震災だけでなく、毎年日本のあちこちで災害がありました。
でもこの事実を、いったいどのくらいの人が知っているのでしょう。
現時点(2019年3月11日)でも東日本大震災による多くの行方不明の人が存在し、震災当時の記憶や救いたくても救えなかった命と向き合っています。
しかし震災を経験していない人々にとっては、この自然の恐ろしさや震災をどのようにして乗り越えていけばいいのか知らないこともあり、時間とともに次の世代へ伝えたい大切なことが風化していくのが現状なのです。
これでは震災によって多くの命が犠牲になったにも関わらず、次なる未来へ教訓が生かされなくなります。
そこで日本赤十字社東京支部が立ち上げた、~未来へつなげる防災・減災プロジェクト~が、2019年3月11日から始動します。
プロジェクト名「私たちは、忘れない。」~平成は、平和だったか~
防災やいざという時に、みんなが協力して対応できるように減災とういう考え方を伝えていくためのプロジェクト。
「平成は、平和だったか。」というメッセージ動画を拡散させることで、忘れてはいけないことを忘れていることに気づいてもらうというもの。
どんなにつらくても本当にあった出来事から、決して目をそらしてはいけない。
世界からも称賛された、日本人だからこそできること。
これを、ぜひ動画で体感してみてください。
そしていま私たちが未来のために出来ることは、少しでも多くの人が「たちどまって思い出す時間をつくること」なのかもしれません。
明日の、未来の震災に備えて、できることを考えてみるきっかけになると嬉しいです。
INFO/画像提供/日本赤十字東京都支部
URL:http://tokyo.jrc.or.jp/lp/wasurenai/