2019年の東京モーターサイクルショーでも話題となった、KYMCO(キムコ)の電動スーパースポーツ「Super NEX」。
未来の電動バイクとして世界中で注目を集めたのも、記憶に新しいのではないでしょうか。
見ためは、カッコいい!
でも何となく物足りなさを感じてしまうのは、新たなバイク業界への不安もあるのかもしれません。今回は、台湾トップブランドとして躍進を続けるKYMCO(キムコ)をご紹介したいと思います。
目次
KYMCO(キムコ)というブランド
キムコ 「Downtown 125 i ABS」
(画像は海外仕様のため一部仕様やカラーが異なります。)
1964年に台湾の高雄市で設立。
光陽工業と本田の技術提携によって「光陽機車HONDA」として展開し、その後1992年に英語の頭文字をとって「KYMCO(キムコ)」としてグローバル展開へ進出しています。
現在、世界の107か国で販売され、日本のブランドに肩を並べるほどにシェアを拡大。
そして2019年1月から12月までのすべての月で、4年連続30万台を上回り販売台数第1位を獲得したのです!
台湾の二輪市場のブランド別販売台数
キムコ 「Downtown 125 i ABS」
(画像は海外仕様のため一部仕様やカラーが異なります。)
台湾では、2020年から政府での補助金が削減されるため、2019年12月に二輪の駆け込み需要が増加し前月比26,796台増となる106,969台に。
そしてこの記録を上回る33,997台の二輪車を、キムコが販売したのです。二輪車の市場で考えると、全体の31.8%をキムコの二輪車が占めていることになります。
ひと月に30,000台以上を販売したのは、KYMCO(キムコ)ブランドのみという快挙。
この快進撃を支えたのは、2019年12月に他社より先に第7期排出規制に対応したモデルを発売したことも好影響を与えたとされています。
台湾で電動バイクは、どのくらい普及しているのか
キムコ 「Downtown 125 i ABS」
(画像は海外仕様のため一部仕様やカラーが異なります。)
2019年での台湾二輪市場全体のうち、新車の販売台数は902,302台。
このうち81.3%がガソリン車となっています。
今後は電動バイクが優勢となるのかもしれないですね。
台湾では2020年には電動バイクに対する政府の補助金を一部削減し、世界で最も厳しい排ガス規制となる第7期排出ガス規制を満たしたガソリン車には、最大で9300元(約14万7,150円)の補助金が提供されます。
日本にもある!電動バイクの普及促進事業で助成金を受け取る
この事業は令和4年度までとなり、電動バイクを購入した事業者及び個人が助成対象者となっています。
- 助成額は、車種によってことなるのでご注意を。
車種 | 限度額 |
側車付二輪自動車 第一種原動機付自転車 |
18万円/1台 |
第二種原動機付自転車 | 36万円/1台 |
詳細については、公式ホームページをご覧ください。
参考までに平成31年4月23日現在の助成対象電動バイクを掲載しておきます。令和2年度以降の受付日は、決定次第ホームページで発表される予定です。
側車付二輪
- ミツオカ Like-T3(L) / ZAE-MT3 18万円
- ミツオカ Like-T3(L+) / ZAE-MT3 18万円
原付二種
- ホンダ PCX ELECTRIC / ZAD-EF01 33.3万円
- ホンダ PCX ELECTRIC(スペアバッテリー2個セット)/ ZAD-EF01 36万円
原付一種
- スズキ e-Let’s / ZAD-CZ81A 12.3万円
- スズキ e-Let’s / ZAD-CZ81A 18万円
- ヤマハ EC-03 / ZAD-SY06J 10.2万円
- ヤマハ E-Vino / ZAD-SY11J 8万円
今年度の申し込みは、令和2年3月31日(火)必着となっています。